ウーパールーパーは、かわいらしい姿と不思議な名前が特徴の生き物です。
しかし、ウーパールーパーという名前が正式名称ではないことを知っていますか?
また、どのようにして「ウーパールーパー」という名前が生まれ、広まったのでしょうか。
この記事では、ウーパールーパーの正式名称や、名前の由来、名前に関わるエピソードを詳しく解説していきます。
ウーパールーパーはどんな生き物?

ウーパールーパーという名前を聞くと、ピンクでフサフサの可愛らしいイメージが浮かびますが、実際にはどのような生き物なのでしょうか。
まずは、ウーパールーパーの基本的な情報と、その人気の理由について確認していきましょう。
ウーパールーパーの基本情報
ウーパールーパーは、メキシコ原産の両生類です。
かわいらしい見た目や独特の動きから、たくさんの人から人気があります。
ウーパールーパーは特殊な生物で、幼体のまま成長する「幼形成熟(ネオテニー)」という種類です。
ウーパールーパーのかわいい姿は実は子どもの姿で、本来は大人の姿もあります。
ただ、ほとんどの場合は子どもの姿のまま成長するので、大人の姿を見ることはほとんどないでしょう。
ウーパールーパーは、その独特な姿と魅力で多くの人々に愛されています。 しかし、その生態や飼育方法についてはまだまだ知られていないことが多くあります。 ここでは、ウーパールーパーの基本情報から飼育方法、種類ごとの特徴、さらに繁殖[…]
ウーパールーパーの正式名称

ウーパールーパーという名前は、日本だけで広まっている通称です。
あだ名やニックネームのようなものですね。
正式名称は、「アホロートル」や「メキシコサラマンダー」と言われています。
分類としては、両性網有尾目トラフサンショウウオ科トラフサンショウウオ属です。
世界的に人気の理由
ウーパールーパーは、かわいらしい見た目だけでなく、飼いやすさや耐久性からも人気が高まっています。
とくに日本では、一時期メディアやペットショップで注目され、人気が急上昇しました。
かわいらしいウーパールーパーを飼いたいと思ったとき、どのように飼えばいいのか迷うときもあるのではないでしょうか。 「ウーパールーパーってなにを食べるの?」「水は温水?常温?」 ここでは、初心者の人でも安心して飼えるようにウーパ[…]
ウーパールーパーの正式名称や通称名の由来

ウーパールーパーやアホロートルという名前には、なぜそのような名前になったのでしょうか?
ここでは、正式名称の由来やウーパールーパーという通称が日本に広まった理由について詳しく解説していきます。
アホロートルという正式名称の意味や由来
「アホロートル」という名前は、アステカ文明で使われていたナワトル語に由来します。
「アトル(Atl)」は「水」、「ショロトル(Xolotl)」は「怪物」または「犬」を意味します。
つまり、「アホロートル」とは「水の怪物」や「水の犬」という意味を持つのです。
この名前は、アステカ神話に登場するショロトルという神に由来しています。
ショロトルは死と変身の神であり、水の中に身を隠すためにアホロートルに変身したと言われています。
ウーパールーパーのユニークな外見とこの神話が結びついて、この名前が付けられたようですね。
ウーパールーパーという名前の意味や由来
ウーパールーパーという名前は、日本独自の呼び方で、元々は「アホロートル」や「メキシコサラマンダー」と呼ばれています。
「ウーパー」は、英語の「Whooper(歓声を上げる人)」と「ルーパー(loper:徘徊する人)」を組み合わせた造語らしく、独特の響きですね。
ウーパールーパーの学名とその意味

ウーパールーパーの学名は、「Ambystoma mexicanum(和名:メキシコサラマンダー)」です。
この学名について解説していきます。
ウーパールーパーの学名「Ambystoma mexicanum(和名:メキシコサラマンダー)」
ウーパールーパーの正式な学名は「Ambystoma mexicanum(和名:メキシコサラマンダー)」で、メキシコに生息する特定のサラマンダー(イモリ)の一種を指します。
この名前には、ウーパールーパーが持つ独特の生態や生息地が反映されています。
学名が示す生物学的特徴
学名の「Ambystoma」は、「切り株のような」という意味で、これはウーパールーパーが再生能力を持つことから名付けられています。
また、「mexicanum」はその生息地であるメキシコに由来しています。
日本でのウーパールーパーという名前が広がった理由はマーケティング戦略!?

実は、ウーパールーパーとマーケティングには大きな関係があります。
当時の優秀なマーケティング戦略によって、ここまでウーパールーパーは有名になりました。
ウーパールーパーとマーケティングの関係
ウーパールーパーという独特な名前がどのようにして日本で広まったのかというと、実は1980年代のテレビCMが大きな影響を与えました。
今見てもかわいらしいCMですね。
このCMが放送されると同時に、ウーパールーパーは瞬く間に人気者となったようです。
ウーパールーパーの人気には、CMなどによる企業やメディアのマーケティング戦略が深く関わっています。
とくに、子供たちに親しみやすいキャッチーな名前を作ることが狙いだったようですね。
当時のウーパールーパーの人気
CMが放送されて、ウーパールーパーの知名度が広まったら、水族館などでも展示されるようになりました。
当時は、自分で飼うというよりも、見て楽しむものだったようです。
また、ウーパールーパーと同時にエリマキトカゲも人気だったようですね。
ウーパールーパーにまつわるエピソードや都市伝説

ウーパールーパーには、さまざまなエピソードや都市伝説が存在します。
ここでは、その一部を紹介します。
残念ながら信憑性や確証は一切ないので、楽しむ程度にしてくださいね。
1. ウーパールーパーの名前を3回唱えると幸運が訪れる
ウーパールーパーという名前を3回連続で唱えると、幸運が訪れるといわれています。
「ウーパールーパー」という音が楽しい感じがするので、ついつい口にしたくなります。
とくに当時の子どもたちの間でこの噂は広がったようです。
2. ウーパールーパーは不老不死の象徴
ウーパールーパーの再生能力が非常に高いことから、一部の人々の間では「不老不死の象徴」として考えられています。
不老不死の象徴でもあるウーパールーパーを飼うことで、飼い主が健康で長寿になれるとも信じられているようです。
3. ウーパールーパーが流行したのは宇宙人の陰謀
1980年代に突然ウーパールーパーが流行し始めたことから、一部の陰謀論者たちは、これは宇宙人が地球人にウーパールーパーを広めるための陰謀だと主張しました。
ウーパールーパーの見た目が地球外生命体のように見えたことや、ウーパールーパーの流行が爆発的だったことから、この都市伝説が生まれたといわれています。
4. ウーパールーパーを見つめ続けると未来が見える
ウーパールーパーの目をじっと見つめていると、未来に起こる出来事のビジョンが見えるという都市伝説もあります。
ウーパールーパーの神秘的な雰囲気や、大きな目がじっとこちらを見つめる姿が関わっていそうです。
まとめ:ウーパールーパーの正式名称はアホロートル

ここでは、ウーパールーパーの正式名称や名前の由来など解説してきました。
ウーパールーパーと呼んでいるのは日本だけです。
正式名称は、アホロートルやメキシコサラマンダーです。
しかし、やっぱりウーパールーパーという名前がぴったりですよね。
かわいらしい見た目や動きだけでなく、そのウーパールーパーという名前も人気の理由の1つになるようです。