「金魚すくいの金魚みたいに、すぐ死んじゃうんじゃない?」 友人にウーパールーパーを飼っていると言うと、たまにこう言われることがあります。
とんでもない! 実はウーパールーパーは、環境さえ整えば犬や猫と同じくらい、あるいはそれ以上に長く生きるポテンシャルを秘めているんです。
私が最初にお迎えした「初代ウパちゃん」も、大きな病気をすることなく10年以上生きてくれました。彼らとの付き合いは、短期的なペットではなく、人生を共にする長い旅になります。
この記事では、ウーパールーパーの寿命にまつわる驚きの事実と、目指せ20歳!のための具体的な飼育テクニックをお伝えします。
ウーパールーパーの寿命は意外と長い!平均と最高記録
まずは、ウーパールーパー(メキシコサラマンダー)の一般的な寿命について見ていきましょう。
飼育下での平均寿命は「10年〜15年」
メキシコのソチミルコ湖などの野生の環境では、外敵や環境変化の影響で平均5年ほどと言われています。しかし、天敵がおらず、ご飯も定期的にもらえる水槽の中では、その寿命はぐっと伸びます。
一般的には10年〜15年が平均寿命とされています。 ハムスターが2〜3年、犬や猫が15年前後であることを考えると、あの小さな体でこれだけ生きるのは驚異的ですよね。

伝説の最高齢は「25歳」!?
では、世界で一番長生きしたウーパールーパーは何歳なのでしょうか?
ギネス世界記録に明確な「ウーパールーパー単独の項目」はありませんが、愛好家の間で有名な記録があります。それは、フランスのパリ植物園で飼育されていた個体が「25年生きた」という記録です。
25年ですよ! もしあなたが小学生の時に飼い始めたら、その子が天寿を全うする頃には、あなたは30歳を超えた立派な大人になっています。 ネット上のコミュニティでは「うちの子は10歳を超えました」という報告もちらほら見かけるので、25年という数字もあながち夢物語ではないのかもしれません。
うちの子も目指せ20歳!長生きさせる「3つの秘訣」
「でも、どうやったらそんなに長生きさせられるの?」 ここからは、私が10年間試行錯誤してたどり着いた、長寿のための絶対に外せない3つのポイントをご紹介します。
秘訣1:何が何でも「涼しく」保つ(夏場の対策)
ウーパールーパーの最大の敵、それは「日本の夏」です。 彼らはメキシコの冷涼な湖が故郷なので、適温は15℃〜20℃。25℃を超えると夏バテし始め、28℃を超えると命に関わります。
- 水槽用クーラー: 初期投資は高いですが、長生きさせたいなら必須級です。
- 冷却ファン: クーラーがない場合の最低限の装備。気化熱で下げます。
- エアコン管理: 私は夏場、ウパ部屋のエアコンを24時間つけっぱなしにしています(電気代はウパちゃんへの愛でカバー!)。
「人間が我慢できる暑さだから大丈夫」は通用しません。彼らにとって日本の夏は灼熱地獄だと思ってください。

秘訣2:水流は「そよ風」程度に
これは意外と見落としがちなポイントです。ウーパールーパーは水流が強い環境が大の苦手。
フィルターの排水が強すぎて、ウパちゃんの体が常に流されていませんか? エラが後ろにたなびくほどの水流は強すぎます。常に踏ん張って泳いでいる状態になり、慢性的なストレスで体力を消耗し、免疫力が落ちてしまいます。
- シャワーパイプを壁に向ける。
- 水流を弱めるスポンジをつける。
- 止水域(水が流れない休憩場所)を作ってあげる。
これだけで、ウパちゃんの「のんびり度」が劇的に変わりますよ。

秘訣3:餌は「腹八分目」より少なめでOK
あの可愛い顔で「ごはんちょうだい!」と水槽の前に寄ってこられると、ついつい餌をあげたくなりますよね。私も毎日その誘惑と戦っています(笑)。
しかし、長生きの最大の秘訣は**「粗食」です。 ウーパールーパーは消化器官があまり強くありません。特に人工飼料は栄養価が高すぎるため、毎日あげていると肥満**になり、内臓疾患の原因になります。
- アダルト個体(15cm〜): 餌は2〜3日に1回で十分。
- 量: お腹がパンパンになるまであげない。
「ちょっと足りないかな?」くらいが、内臓を休ませ、長く健康を保つコツです。

10年以上の付き合いになるからこその覚悟
20年生きるということは、飼い主である私たちの生活環境も大きく変わる可能性があるということです。
- 進学や就職で一人暮らしを始める時、連れて行けますか?
- 結婚や出産で家族が増えた時、同じように世話ができますか?
ウーパールーパーは、犬猫のように鳴いて要求することはありませんが、きれいな水と涼しい環境がなければ生きていけません。 「環境が変わったからもう飼えない」となってしまわないよう、自分の未来のライフプランの中に、ウパちゃんの居場所があるかを一度想像してみてください。
※本記事は個人の飼育経験に基づく情報です。ウーパールーパーの様子がおかしい(体が浮く、エラが溶ける、拒食など)と感じた場合は、ネットの情報だけで判断せず、必ず両生類に詳しい獣医師の診断を受けてください。早期発見が長寿への第一歩です。
まとめ:長生きは「愛」の積み重ね
最後に、記事の要点を振り返りましょう。
- 寿命: 平均10〜15年、最高記録は25年!
- 温度: 日本の夏は命取り。徹底的に涼しく。
- 水流: ストレスを与えない穏やかな水流を。
- 食事: 可愛さに負けず、少なめをキープ。
ウーパールーパーが10年、20年と生きてくれることは、飼い主さんが毎日コツコツと積み重ねた「愛情と手間の証明書」のようなものです。
私の家の12歳になるウパちゃんは、若い頃のように活発には泳ぎませんが、私が水槽に近づくとゆっくりと顔を向け、悟りを開いたような穏やかな表情を見せてくれます。その姿を見るたびに、「ああ、続けてきてよかった」と心から思います。
これからウーパールーパーを迎えるあなた、そして今育てているあなたが、愛するウパちゃんと一日でも長く、幸せな時間を過ごせますように。 目指せ、ギネス記録更新!一緒に頑張りましょうね。


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