「水面でパクパクする回数が増えた気がする」——これはウーパールーパーの飼育で、実際にいちばん多く検索されている悩みです。
ウパちゃんはエラ呼吸・皮膚呼吸・肺呼吸を使い分けていますが、水中の酸素が足りなくなると、水面まで上がって空気を吸う回数が増えます。1日に数回なら正常の範囲ですが、何度も繰り返しているなら酸素が不足しています。
酸欠を放置すると、エラが縮んで色が悪くなり、体力が落ちて他の病気も招きます。逆にいえば、酸素供給を整えるだけで解決する不調は少なくありません。
この記事では、酸素を確保するための道具を、水槽環境ごとの選び方とあわせてまとめます。
「強い水流はNG」という大前提
道具を選ぶ前に、これだけは押さえてください。
ウーパールーパーは、もともと流れのゆるやかな湖に棲む生き物です。強い水流にさらされ続けると、それ自体が大きなストレスになります。エラを体に密着させてじっとしている、隅で動かない、といった様子が見られたら水流が強すぎるサインです。
つまり酸素を送り込みたいけれど、水流は立てたくない。この矛盾をどう解くかが、ウパちゃんの飼育で機材を選ぶときの勘所になります。
答えは「弱い泡をたくさん、水槽の隅から」です。強い水流を全体に回すのではなく、細かい泡で静かに酸素を溶かし込み、ウパちゃんが落ち着ける「流れのない場所」を必ず残しておきます。
エアポンプ|いちばん確実で手軽な方法
酸素を供給する最も直接的な方法が、エアポンプで空気を送り込むことです。
選ぶときのポイントは静音性です。ウパちゃんの水槽は寝室やリビングに置かれることが多く、24時間動き続ける機材なので、動作音は想像以上に気になります。
静音性で評価が高い定番機です。吐出量に余裕があるので、エアストーンで細かく分散させても十分な酸素量を確保できます。
小型水槽向けで、風量を絞れるタイプです。ウパちゃんには弱めの設定で十分なので、調整できることが重要になります。
水槽を2つ管理している方や、エアストーンを分けて設置したい場合は2口タイプが便利です。
エアストーンで泡を細かくする
エアポンプに付属するストーンでも動きますが、泡が細かいほど酸素は水に溶けやすく、音も静かになります。大きな泡がボコボコ上がる状態は、酸素の溶解効率も悪く、水はねの原因にもなります。
細かい泡を出すディフューザーに替えるだけで、体感がかなり変わります。
スポンジフィルター|ろ過と酸素を同時に
エアポンプにつないで使うフィルターです。ウーパールーパーの飼育では、これが最も相性のよい選択肢だと考えています。
理由は3つあります。水流がほとんど立たないこと、ろ過と酸素供給を同時にこなせること、そして稚ウパを吸い込まないことです。
ろ過能力そのものは外部フィルターに劣りますが、ウパちゃんの飼育では強力なろ過より水流の穏やかさが優先されます。フィルターを1台だけ選ぶなら、これが答えになりやすいです。
投げ込み式フィルターという選択肢
昔ながらの、水槽の底に沈めて使うタイプです。安価で扱いやすく、こちらも水流が穏やかです。
バクテリアの定着を早めたタイプもあります。立ち上げ直後の水槽ではこちらが安心です。
水中フィルター|ろ過力も欲しい場合
もう少しろ過能力が欲しい、けれど水流は抑えたい、という場合は流量を調整できる水中フィルターを選びます。
必ず流量調整機能がついたものを選んでください。調整できないタイプは、ウパちゃんには水流が強すぎることがあります。
排水口を壁面に向ける、または水草やオブジェで流れを分散させるといった工夫も併用しましょう。
夏はとくに酸素が足りなくなります
見落とされがちですが、水温が上がると水に溶ける酸素の量は減ります。
25℃の水は、20℃の水に比べて溶存酸素量が1割ほど少なくなります。そこにウパちゃんの代謝が上がって酸素消費が増えるため、夏は「供給が減って需要が増える」二重苦になります。
夏場に水面でパクパクする回数が増えるのは、この理由が大きいです。冬は控えめでよくても、夏はエアレーションを強めておくと安心です。水温対策とセットで考えてください。
水温の管理については夏対策グッズの記事にまとめています。
環境別のそろえ方
| 環境 | おすすめの構成 |
|---|---|
| 45cm水槽・1匹 | スポンジフィルター1台 |
| 60cm水槽・1匹 | スポンジフィルター+エアポンプ強め |
| 稚ウパを育てている | スポンジフィルター(吸い込み防止) |
| 多頭飼い | 水中フィルター+エアストーン |
| 夏場のみ強化したい | エアポンプ+ディフューザーを追加 |
迷ったらスポンジフィルター1台から始めてください。これでろ過と酸素供給の両方をまかなえます。
よくある質問
- エアレーションは24時間つけっぱなしでいいですか?
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はい、つけたままで問題ありません。夜間は水草が酸素を消費するため、むしろ夜こそ必要です。ただし動作音が気になる場合は、就寝時だけ風量を落とすといった調整をしてもかまいません。
- フィルターがあればエアレーションは不要ですか?
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外部フィルターや上部フィルターを使っていて、水面が適度に動いているなら追加のエアレーションは必須ではありません。ただし夏場や多頭飼いの場合、水面でパクパクする様子が見られるなら追加してください。判断の基準は水温と、ウパちゃんの行動です。
- 泡がウパちゃんに当たっても大丈夫ですか?
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直接当たり続けるのは避けたほうがよいです。ストレスになりますし、泡を飲み込んでしまうこともあります。エアストーンは水槽の隅に置き、ウパちゃんが泡から離れて過ごせる場所を必ず作ってあげてください。
まとめ
- ウパちゃんには強い水流がNG。「細かい泡を、隅から静かに」が基本
- スポンジフィルターはろ過と酸素供給を兼ねられ、水流も穏やか。迷ったらこれ
- エアポンプは静音性と風量調整で選ぶ
- エアストーンを細かい泡のものに替えるだけで効率と静かさが変わる
- 夏は溶存酸素が減るのでエアレーションを強めに
水面でパクパクする回数が減り、エラがフサフサと広がってくれば、酸素が足りている証拠です。
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