ウパちゃんをお迎えすると決めたら、生体より先に飼育環境を用意します。
理由があります。水槽に水を張ってフィルターを回し、水が安定するまでには数日から一週間ほどかかります。その準備をせずに迎えると、初日から水質の悪い環境に置くことになります。ウーパールーパーの飼育で最初につまずくポイントが、まさにここです。
とはいえ、そろえるものはそれほど多くありません。この記事では、最初に必要な7つを順番に説明します。
1. 水槽|最初から60cmを選ぶのが結局いちばん安い
ウパちゃんは成体になると20〜25cmほどになります。意外と大きいです。
最初から60cm水槽を選んでおくことを強くおすすめします。 小さい水槽で始めると、成長にともなって必ず買い替えが必要になり、結果的に高くつきます。
もうひとつ、大きい水槽ほど水質と水温が安定するという利点があります。水量が多いほど、フンによる汚れも外気温の影響も薄まります。大きい水槽のほうが、実は管理が楽なんです。
コストを抑えたい方はシンプルなガラス水槽から。フレーム付きなので上部フィルターも設置できます。
フィルターやライトがまとまったセットは、個別にそろえるより手間がかかりません。何を買えばいいか迷う方はこちらが確実です。
静音フィルターが付属したタイプもあります。リビングや寝室に置く予定なら検討する価値があります。
水深は20cm以上を確保してください。浅すぎると、ごくまれに陸生化(変態)のきっかけになることがあります。
2. フィルター|水流の弱いものを選ぶ
ウーパールーパーは糞の量が多く、フィルターなしでは水がすぐに悪くなります。
選ぶときの基準はろ過能力より水流の穏やかさです。ウパちゃんは流れのゆるやかな湖の生き物なので、強い水流はそれ自体がストレスになります。
外掛け式は設置が簡単で、水槽内のスペースも取りません。
静音性を重視するならこちら。動作音が気になりにくい構造です。
水槽の角に設置できるタイプもあります。レイアウトを邪魔しません。
いずれの場合も、排水口を壁面に向けるなどして水流を弱める工夫をしてください。ウパちゃんが落ち着ける「流れのない場所」を必ず残します。
酸素供給を兼ねたスポンジフィルターという選択肢もあります。詳しくはエアレーション用品の記事にまとめました。
3. カルキ抜き|これがないと水換えができません
水道水に含まれる塩素は、ウパちゃんのエラや粘膜を傷つけます。水換えのたびに必要になる消耗品なので、最初から用意しておきます。
汲み置きで24時間放置しても塩素は抜けますが、毎回それをやるのは現実的ではありません。液体タイプなら入れた瞬間に使えます。
大容量タイプは長く使えて経済的です。
ウーパールーパー専用として作られたものもあります。粘膜保護成分入りです。
4. 水温計|数字で見えないと管理できません
ウパちゃんの適温は15〜20℃。25℃を超えると病気のリスクが上がり、28℃を超えると命に関わります。
感覚ではまず分かりません。室温28℃でも水温は26℃だったり、照明の熱で水温だけ上がっていたりします。安いもので構わないので必ず1本用意してください。
数字で正確に見たい方はデジタル式を。
5. 底砂|迷ったら「敷かない」でも大丈夫
ここは意見が分かれるところです。
誤飲のリスクを考えると、初心者のうちは何も敷かない(ベアタンク)が最も安全です。掃除も圧倒的に楽で、フンがすぐ見つかります。
一方で、底がツルツルだとウパちゃんが踏ん張れず歩きにくい、という指摘もあります。見た目の自然さも違います。
敷く場合は、粒が細かすぎず、飲み込んでも排出されやすい田砂か、口に入らない大きさの大磯砂を選んでください。中途半端な大きさの砂利がいちばん危険です。
判断に迷ったら底砂は必要かどうかの記事を読んでみてください。
6. 隠れ家|ストレスを大きく減らします
ウパちゃんは光が苦手で、身を隠せる場所があると落ち着きます。
隠れ家があるかないかで、ウパちゃんの落ち着き方はかなり変わります。優先度は高いです。
条件は「入口が体より大きいこと」と「角が尖っていないこと」。狭すぎる入口は挟まる事故につながり、鋭い角は皮膚を傷つけます。
素焼きの土管は定番で、安定感があります。
小型水槽にはこのくらいのサイズが収まりよく入ります。
タコツボ型は、ウパちゃんが体を丸めて入る様子がかわいらしいです。
7. 水換え道具|毎週使うものです
水換えは飼育の中でいちばん頻度の高い作業です。週に1回、水量の1/3から1/2を目安に換えます。
底に溜まったフンを吸い出しながら水を抜けるクリーナーがあると、この作業が一気に楽になります。コップで汲み出す方法もありますが、続けるのは大変です。
水換えの手順は水換え頻度とやり方の記事にまとめています。
お迎え前のチェックリスト
| No | もの | 優先度 |
|---|---|---|
| 1 | 水槽(60cm推奨) | 必須 |
| 2 | フィルター(水流の弱いもの) | 必須 |
| 3 | カルキ抜き | 必須 |
| 4 | 水温計 | 必須 |
| 5 | 餌(人工飼料) | 必須 |
| 6 | 隠れ家 | 優先度高 |
| 7 | 水換え用クリーナー | 優先度高 |
| — | 底砂 | 任意 |
| — | 照明 | 任意(なくても飼えます) |
餌については餌の選び方の記事にまとめました。
水槽を設置したら、生体を迎える前に最低3日から1週間は水を回してください。 フィルターにバクテリアが定着し、水が安定します。この期間を待てるかどうかが、その後の飼育の安定を左右します。
よくある質問
- 全部そろえるといくらくらいかかりますか?
-
水槽のグレードによって幅がありますが、必要なものを一式そろえて1万5千円から3万円程度が目安です。犬や猫と比べれば、初期費用も維持費もかなり抑えられます。内訳は飼育費用の記事で詳しく計算しています。
- 照明は必要ですか?
-
なくても飼育できます。ウパちゃんは光を好みません。ただ、観賞したい時間帯や水草を入れる場合はあると便利です。設置する場合は明るすぎないものを選び、点灯時間を短めにしてください。
- ヒーターは必要ですか?
-
室内で飼う場合、多くの地域では不要です。ウパちゃんは低水温に強く、10℃を下回っても越冬できます。ただし水温が10℃以下になると消化機能が落ちるので、その時期は餌を減らしてください。極端に冷える環境であれば、低温設定のヒーターを検討します。
まとめ
- 水槽は最初から60cm。買い替えがなく、水質も水温も安定します
- フィルターは水流の弱いものを。ろ過力より穏やかさを優先
- カルキ抜きと水温計は必ず用意。どちらも数百円です
- 底砂は迷ったら敷かない。敷くなら田砂か大磯砂
- 隠れ家はストレス軽減に効くので優先度高め
- 設置したら3日〜1週間は水を回してからお迎えする
準備が整った水槽にウパちゃんが入って、隠れ家からそっと顔を出す瞬間は、なかなかいいものです。
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