ウパちゃんの様子がおかしい。塩浴も試したけれど良くならない。そろそろ病院に連れて行ったほうがいいのかもしれない。
そう思って検索して、はたと気づくんです。「そもそもウーパールーパーって、どこの病院で診てもらえるの?」と。
犬や猫なら、近所の動物病院に電話すれば済みます。でもウパちゃんは違います。近所の病院に連れて行っても「うちでは診られません」と断られてしまうことが、実際によくあります。
わたしも一度、エラの色がおかしくなったときに焦って調べたことがあります。結局そのときは水質を整えたら戻ったのですが、「行ける病院を知らない」という状態そのものが不安でした。
この記事では、ウパちゃんを診てもらえる病院の探し方と、受診前に確認しておくべきことをまとめます。できれば、元気なうちに読んでおいてください。
なぜ近所の動物病院では診てもらえないのか
まず知っておきたいのが、動物病院にも得意分野があるということです。
日本の動物病院の多くは、犬と猫を中心に診療しています。獣医師の教育も臨床経験も、その2種に集中しているのが実情です。
ウーパールーパーは両生類で、体のつくりも薬の効き方も犬猫とはまったく違います。専門外の獣医師が無理に診ようとすると、かえって危険なことがあります。
とくに問題になるのが薬です。魚に使われる一般的な薬のなかには、両生類にとって毒性が強いものがあります。用量を少し間違えるだけで命に関わることもあり、これは専門知識がないと判断できません。
「診られません」と断られるのは、冷たいのではなく誠実な対応なんです。無理に診療して悪化させるより、正直に伝えてくれるほうがありがたいと考えておきましょう。

探し方は4つ|「エキゾチックアニマル」がキーワード
では、どうやって探すか。ポイントは検索する言葉です。「ウーパールーパー 病院」ではあまり出てきません。
① 「エキゾチックアニマル 動物病院 ◯◯県」で検索する
犬猫以外の動物を診る病院は、エキゾチックアニマルという呼び方でまとめられています。ウサギ、ハムスター、鳥、爬虫類、両生類などです。
まずはお住まいの都道府県名と組み合わせて検索してください。これがいちばん早く見つかります。
② 「両生類 診療」「爬虫類 診療」で検索する
エキゾチックアニマル対応をうたっていても、実際は哺乳類(ウサギ・ハムスター)だけという病院もあります。
両生類・爬虫類まで診るかどうかは、また別の話です。病院のサイトに診療対象の一覧が載っていることが多いので、そこに「両生類」「爬虫類」の記載があるか確認してください。
③ 獣医師会・病院検索サイトから探す
検索エンジンだけに頼らない方法もあります。
お住まいの都道府県の獣医師会サイトを見てください。会員病院を検索できるようになっていて、大阪府獣医師会のように「エキゾチックアニマル(犬・猫以外の哺乳類や爬虫類等)」で絞り込める県もあります。公的な団体なので情報の確度が高いのが利点です。
全国から探すなら日本獣医師会の動物病院検索が使えます。
もうひとつ、動物病院の口コミ検索サイトも便利です。「Calooペット」などは診療できる動物の種類で絞り込めるので、「爬虫類」で検索すると対応病院が地域ごとに出てきます。口コミで実際の対応が分かるのも助かります。
ただしどのサイトも、両生類まで診るかどうかは電話で確認してください。 爬虫類は診るけれど両生類は診ない、という病院もあります。
④ 熱帯魚店・爬虫類専門店に聞く
意外と確実なのがこの方法です。
爬虫類や両生類を扱っているショップは、地域でどの病院が診てくれるかを把握していることが多いです。生体を販売している以上、お客さんから同じ質問を受けているからです。
購入したお店があるなら、まずそこに聞いてみるのが早いかもしれません。

電話で必ず確認すること|行ってから断られないために
病院が見つかったら、行く前に必ず電話してください。
サイトに「エキゾチックアニマル対応」と書いてあっても、実際に連れて行ったら診られなかった、ということが起こります。弱っているウパちゃんを無駄に移動させるのは避けたいところです。
電話では、次のように具体的に聞きます。
> 「ウーパールーパー、アホロートルとも言いますが、診察していただけますか?」
「両生類」とだけ言うと通じにくいことがあるので、種類の名前をはっきり伝えるのがコツです。
あわせて確認しておきたいのが次の3つです。
- 診察に予約が必要か(エキゾチック対応は予約制のことが多いです)
- 担当できる獣医師の診療日(特定の曜日だけということがあります)
- どんな状態で連れて行けばいいか(水ごと持参か、湿らせた状態かなど)
3つ目は特に大切です。病院によって指示が違うことがあるので、その病院の言うとおりにしてください。
連れて行くときの準備
移動そのものがウパちゃんにとって負担になります。負担を減らす工夫をしておきましょう。
容器はフタつきのプラケースやタッパーで構いません。水は普段の飼育水を使ってください。新しい水を入れると、それだけで刺激になります。
水は多く入れすぎないほうがいいです。移動中に揺れて体がぶつかるので、ウパちゃんが浸かる程度で十分です。
ここで注意してほしいのが空気です。フタは完全に密閉しないでください。 水を減らしたぶん容器に空気の層ができますが、フタを閉め切ってしまうとその空気が入れ替わりません。ウパちゃんは皮膚でも呼吸しているので、酸素が減ると弱ります。
フタは軽く乗せるだけにするか、穴を開けておきます。ただし移動中に水がこぼれない程度には押さえてください。1時間を超えるような移動になるなら、途中で一度フタを開けて空気を入れ替えると安心です。
夏場と冬場は水温にも気をつけてください。車内は想像以上に温度が変わります。夏は保冷剤をタオルで包んで容器の外側に、冬はタオルで包んで保温します。保冷剤や湯たんぽを水に直接入れないでください。
移動中の水温が心配なら、水温計を一緒に持っていくと状況が分かります。容器に浮かべておけば、車内で何度になっているかを確認できます。
発泡スチロールの箱に容器ごと入れると、外気温の影響をかなり抑えられます。買わなくても、通販の緩衝材やスーパーでもらえるものが使えます。
診察で伝えること|情報が多いほど診断が正確になります
獣医師にとって、ウパちゃんの症状だけでは判断材料が足りません。飼育環境の情報がとても重要になります。
行く前に、次のことをメモしておいてください。スマホのメモで構いません。
- いつから症状が出ているか(日付が分かるとなお良い)
- 水温(できれば直近1週間の変化も)
- 水換えの頻度と、最後にいつ換えたか
- 水槽のサイズと、何匹入れているか
- 餌の種類と、最後にいつ食べたか
- フンが出ているか、色や形に変化はあるか
- 自宅でやった対処(塩浴をした場合は濃度と期間も)
症状が出る前後の写真や動画があれば、それも見せてください。 病院では緊張して普段と違う動きをすることがあるので、家での様子が分かる映像は診断の助けになります。
余裕があれば、飼育水を少し持参するのもおすすめです。水質検査をしてもらえることがあります。
病院に行くべきか、自宅で様子を見るか
判断に迷うところだと思います。目安を整理しておきます。
すぐに受診したほうがいい状態
- エラが極端に縮んでいる、または欠けている
- 体が傾く、横に回転してしまう、まっすぐ泳げない
- 出血が続いている
- 1週間以上まったく食べていない
- 皮膚のただれが広い範囲に広がっている
- ぐったりして、触れても反応がほとんどない
まず自宅で対処してよい状態
- 白い綿のようなものが少し付いている(初期)→ 水カビ病の対処
- 数日食欲が落ちている → 餌を食べない5つの理由
- エラが少し縮んできた → エラが縮む原因と戻し方
- 皮膚に変化がある → 皮膚トラブル4つの見分け方
- 水質が悪化している自覚がある → 水質管理のきほん
自宅で対処する場合も、まずは水換えからです。多くの不調は水質の改善で好転します。それでも2〜3日で変化がない、または悪化しているなら受診に切り替えてください。
塩浴で対応できる症状も多いので、手順は塩浴のやり方を確認してください。症状から探したい場合はトップページの症状索引が早いです。

近くに病院がない場合
地方では、車で1時間以上走らないとエキゾチック対応の病院がない、ということも珍しくありません。
そういう場合の選択肢を挙げておきます。
オンライン相談を使う
エキゾチックアニマルに対応した獣医師のオンライン相談サービスがあります。写真を送って相談できるので、受診すべきかどうかの判断材料になります。
購入したショップに相談する
専門店であれば、飼育に関する知識は豊富です。病気の診断はできませんが、経験に基づいたアドバイスをもらえることがあります。
電話で相談だけしてみる
遠方の病院でも、電話で状況を伝えれば「それなら様子を見ても大丈夫」「それはすぐ来たほうがいい」といった目安を教えてもらえることがあります。診察はできなくても、判断の助けにはなります。
よくある質問
- 費用はどのくらいかかりますか?
-
病院や処置の内容によって幅がありますが、初診料と診察でおおよそ数千円程度が目安です。検査や投薬が加わればもう少しかかります。ペット保険はウーパールーパーに対応していないことがほとんどなので、全額自己負担と考えておいてください。金額が不安な場合は、電話のときに目安を聞いておくと安心です。
- 予約なしで行っても診てもらえますか?
-
エキゾチックアニマルを診る病院は、担当医師の診療日が限られていることが多く、予約制がほとんどです。予約なしで行くと、その日に担当医がいなくて診てもらえない可能性があります。必ず電話してから向かってください。
- 病院を探しておくのは、元気なうちでも意味がありますか?
-
とても意味があります。むしろ元気なうちにやっておくべきことです。異変に気づいてから探し始めると、電話をかけて、断られて、また探して……で半日から一日を失います。ウパちゃんの病気は進行が早いものもあるので、その一日が結果を分けることがあります。連絡先をスマホにメモしておくだけで違います。
まとめ
- 犬猫中心の病院では診られないことが多い。エキゾチックアニマル対応の病院を探す
- 検索は「エキゾチックアニマル 動物病院 ◯◯県」から。都道府県の獣医師会サイトも確度が高い
- 熱帯魚店・爬虫類専門店に聞くのが意外と確実
- 行く前に必ず電話。「ウーパールーパー(アホロートル)を診ていただけますか」と具体的に
- 飼育水で運ぶ。フタは密閉しない、保冷剤や湯たんぽは水に直接入れない
- 診察では水温・水換え・餌・症状の経過を伝える。写真や動画があるとなお良い
- 元気なうちに探しておく。これがいちばん大事です
いざというときに慌てないよう、今日のうちに近くの病院を調べて、連絡先をメモしておいてください。使わずに済むのがいちばんですが、あるだけで気持ちが違います。
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